蒼色ルーム



「で、家出して困らせた」



すっごい困ったよ。心配したもん。



「ごめん。帰る…」



やけに素直な紺。



「ねぇ、紺」



私は紺の胸から離れ、向き合う。


パァーン。


私は紺の左頬を思い切り叩く。



「おあいこでいいでしょ」

「…うん」



雨の中、私と紺は何もささずに公園で笑う。
そして、そのまま家へ帰る。
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