蒼色ルーム
紺のお父さん…理事長なんだ…。
てか、ようやく紺の事を知れてる。
でも、堂元さんは同じ中学だから知ってるんだよね。
…私、一緒に住んでるからって…少し優越感あったのかも。
素顔を知ってるって。
でも…それ以上に堂元さんは知ってる。
「で、結局暴力振るったことにより、私立しか行けなくなったと」
「そうっすね…」
ようやく顔をあげた紺。
その顔はなんとも言えない悲しそうな顔をしてた。
だから、私は机の下で紺の制服の裾を掴んだ。
「どっちのが住みやすい?ここか…家か…」