蒼色ルーム
公園の近くを通ったら桜木がいた。その隣には葵がいる。
アイツら…何してんの?



「あれ、裕太じゃん。あと…葵ちゃん?なんでいんの?」



俺は紗和の腕を掴み、2人の近くの木の陰に隠れる。そして、話の内容を聞く。







「…茜ちゃんのこと、バレちゃったねー紺」



桜木のやつ、なんで葵に話したんだよ。後で絶対に聴かれるぞ…これ。



「まぁ、これで、ケリついたじゃん。これで、裕太とも仲直り」



あの時、茜が好きだったわけじゃない。だけど、今は好きになってしまった。で、この話を聞いて…茜の性格もプラスして考えた。


(ほんとに俺は茜が好きなのか)


…と。
< 96 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop