片道キップを二人分





あたしと斗真は元々ひとつ、で。
一緒に産まれて、一緒に育った、大事な大事なあたしの半身。




「斗真…」
「ごめん俺……やっぱり、他の誰にもお前をやれない」

苦痛に歪む斗真の、眉間のシワと、唇に、あたしはゆっくりとキスをした。




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