秘密がばれても困らない

「RK大学って言ったら、世界で一番、入学が難しいところじゃん。そんな大学に、3歳で入学したの?美咲って、天才の中の天才じゃん。」
「そんなことないよ。私は、そんなに天才じゃない。」
(いやいや、天才です。by作者)
「それに、親が勝手に入学手続きしちゃったから、行くしかなかったの。」
「美咲~、あんたすごすぎ。それに、美咲、あんたの親はどんな考え方してるの?」
「じゃあ、次は家族のことについて話すよ。私が今一緒にいる人たちは、本当の家族じゃないの。私の本当の家族は今は、アメリカにいる。私が、3歳で大学にいったあとに、アメリカに行ったらしい。日本に戻ってきたら、家族が違った~みたいな、そ~んな感じ。今の家族のなかで私が、本当の家族じゃないってことを知っているのは、親だけなんだ。今一緒にいる家族は、兄が2人、同い年の妹が1人いる。本当の兄妹じゃないんだけどね。その兄妹は、私が、本当の家族じゃないってことは知らされてないみたい。」
< 14 / 87 >

この作品をシェア

pagetop