秘密がばれても困らない
でも、そこまで見られてたなら、今更隠すことなんてない。
「まぁ、そこまで見られちゃってたなら、言い訳しても意味ないね。」
この際、陰陽師だってバラしちゃおう。
あー、でも、記憶消せばいいんじゃ?
それはそれで面倒くさい。
じゃあ、話した方が楽。
「貴方、安倍晴明って知ってる?陰陽師だった。」
「知ってる」
まぁ、これは知ってるよね。
知ってて当然だし。
「私は、その安倍晴明の血を継いでるの。血を継いでいるってことは、私も陰陽師なの。」
私がそういうと、目の前の彼は、ふつーの顔で私の話を聞いていた。
本当に普通の顔だよ?
驚いたりもしなかった。
逆にこっちがびっくりしたよ。
だいたいこういうこと聞くと驚くからね。
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