赤い月に捧げる
・・・・・・・・・・・・・。
「・・・夢オチかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
俺、白城勇士(はくじょう ゆうし)の起きてからの第一声はそんな叫びだった。
ていうか、ここどこだっけ?
ドンドンドンドンッ!!
・・・なんか、ドアが壊れてもおかしくないほどノックされてる気がするのは俺だけかな?
ドンドン・・・・・・・・・・・
ん?いや、いきなり音がやむっていうのもかなり怖いんですけど!?
「・・・・・・・ならいっそ・・・・・」
そんな言葉がドア越しに聞こえたと同時に
「電気の鎧(ライジング・アーマ)!」
俺の部屋のドアが燃えた、メラメラと。
「起床時間だ。起きろよ、新人。」
そこには、つい先日俺の上司になった黒髪ポニーテールの男前系美少女が仁王立ちで立っていた。
そして、弟よ・・・。
俺はもう念願の学生にはなれない。
なんか変な兵隊?みたいなのになってしまった。