嫌い嫌いも、好きのうち!
あ、マリちゃんが言ってたのは、そういうことだったのか。
と、ここでやっと納得した。
けど、え、ちょっと待って。
「告白!? そんないきなりっ!?」
ずっとまともに目すら合わせてないのに、チョコを渡せるかどうかもわからないのに、告白……?
だけど、マリちゃんの目は、あたしが拒否するのを許さないっていう目をしていた。
親友ながら、その目つきは何度見ても怖い。
そう思いながらもじっとマリちゃんから視線をそらさずにいると、その口がゆっくりと開かれていった。
「あのね。あんたは知らないかもしれないけど、翔くんも案外鈍いし、バカだよ」
なんて言って、マリちゃんはにっこりと笑った。