私立白百合女学園~少女たちの秘密の園~
期待、しては、いけない──。
なのに。
「なんで、私のこと、そんなに心配してくれたの……?」
求めてしまう。
限りなく0に近い、祈り。
──静架も、私と同じ気持ちであればいい。
そんなの、無理だって──だから友達のままでいよう、って決めたのに……。
日に日に大きくなる想い。
いつか、耐えられずに溢れてしまった気持ちは、何処に行くのだろう。
私一人じゃ、抑えきれなくなってしまったら…?
「静架……」
甘く囁く彼女の名。
いつのまにか私の手は静架の顎にかかっていた。
──駄目だ!
「答えて……」
「…………」
───いや、言わないで…!!
完全に支離滅裂な状態。
愛おしく思うだけで、十分だから……っ
私を、突き離さないで…!!
「なぁに、言ってんのよ」
「へ?」