私立白百合女学園~少女たちの秘密の園~
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「言われなくたって、分かってる…」



私は寮の自室に戻り、ベッドの上で膝を抱えた。



言われたくない、言わないで。




本当は私が一番良く分かってるのに。



もう後戻りは出来ないってこと…。







「ちぃちゃんに会いたいなぁ…」



こんな気分の時、彼女に会うとほっとする。


薔薇園と同じで、私の癒しだ。





(何も考えたくない)





静架にも、会いたくなかった。







せめぎあう感情をコントロールするのは、私にはまだ出来そうに無い。




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