私立白百合女学園~少女たちの秘密の園~
「これ、演劇祭のチケット。まだ公演は先だけど、良かったら見に来て」
とびきりの笑顔で。
「えっ───良いんですか?私──」
「うん、ちぃちゃんには見て欲しいんだ」
可愛い妹だもの。
予想通り、ちぃちゃんははにかんだような笑みを見せた。
「さ、早く帰らないと。」
ちぃちゃんを帰るように促す。
はぁ、何だかすっきりした気分…。
今日もサボるかな-。
そう思うと間もなく、瞼が重く感じてきた。