私立白百合女学園~少女たちの秘密の園~
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「……ん…」

どのくらい眠ったんだろう?


机にうつ伏せて寝入ったせいで、体の節々が痛い。


大きく伸びをしながら窓の外を見た。

夕日は今日も赤々と照り、教室を目映い光で包み込んでいた。





──刹那、私の目に写ったのは……


「えっ───?!」

「……んぅ…」



(何で静架が此処に──!?)




ご丁寧に机までくっ付けて、私の向かい側に同じく伏せっている彼女。


いつ来たの?!
何で居るの?!
部活は?!




頭の中、色んなことがぐるぐるしてるけど、私の目は静架の寝顔を捉えたままだった。



起こさないように、そっと頬に触れてみる。




ねぇ、もしかして─



「私を、待っててくれたの……?」





あんなに会いたく無かったのに、一目姿を見ただけで、どうしてこんなに幸せなんだろう。




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