私立白百合女学園~少女たちの秘密の園~
───次の日。
私はいつも通りの朝、いつも通りに登校する。
全寮制なので美優ちゃんと一緒。
昨日1日掛けてかいた反省文を美優ちゃんに見せながら、今日も黄色い悲鳴を聞いた。
「きゃーっ 奈緒様~!!」
「朝から素敵です~っ」
とか何とか、凄い騒ぎだ。
いつもなら興味は示さないけど、今日は観察してみる。
奈緒様は…相変わらず、宝塚顔負けの完璧な振る舞いで笑っている。
見た目は少年みたいなのに、セーラー服にも違和感がない。
中性的、ってこんな感じを言うのかな。
他にも演劇部のメンバーが居た。
奈緒様しか目に入っていなかったけど、よく見掛けるお姿だ。
「ねぇ…美優ちゃん。
あの人たちは?」
あの人たちとは、もちろん他の演劇部の皆さん。