私立白百合女学園~少女たちの秘密の園~



お、やっと話が終わったか。と私の少し前の席の女の子と話をしている担任を見た。



(ん……?)




私の視線は、担任と話をしている少女の姿に定められたまま。





(あの後ろ姿は………)









「あぁ---------っ!!」



「えっ!?何、何なの笹木さん!!」



信じられない!!

あの子だ……!!



突然飛び上がった私にびっくりしている生徒たちなんか気にもならないほど、私は驚いていた。



だって、驚いてもいなければ困惑もしていない彼女の顔は、あの日私が呼び止められた時と全く同じ顔だったのだ。





(あの、薔薇園の、美少女---っ)




< 157 / 238 >

この作品をシェア

pagetop