私立白百合女学園~少女たちの秘密の園~
「なるほど~。学園長との関係はこれで分かったわね!」
「まさかお孫さんとは…。多分薔薇園のことも学園長が話したから知っていたんでしょうね」
「はぁ~ ひとつ謎が解けましたね」
あとは、薔薇園の実体を掴むのみだ!!
(…ん?)
私は名簿の最後の欄、備考 というところに何か記してあるのを見付けた。
(…病弱なため、学園には月2~3回ほどしか登校しない──…)
「そうか。だから一度も見掛けたことがなかったんだ…」
でも彼女、月に2、3度どころか1日だって登校すること無いよなぁ…。
学校嫌いなのか?
そんな疑問が浮かんできたところ、紗椰子先輩はうきうきした様子ではしゃいでいた。
「美少女の正体は学園長の孫だなんて!ますます面白くなってきたわね──瑠衣」
「な なんですか」
「引き継ぎ捜査お願いねっ。早いとこ報告よろしく!」
「はいはい…」
全く。
明日からは本格的に頑張らなきゃ駄目みたいだ。