私立白百合女学園~少女たちの秘密の園~
3
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「さ…………っむぅううい!!」
紗椰子先輩の悲痛な叫びが生徒会室に木霊する。
私もうんうん、と頷きながら必死に白い息を手に吐き掛け、暖を取ろうとする。
「本当よく降るね、雪。今日は2学期最後の日だっていうのに」
双葉先輩は忌々しげに窓の外を見やる。
一年に一度、あるかないかの凄まじい吹雪。
それがよりによって今日、クリスマスイブにおこるなんて。
この天気じゃサンタさんだって動けないだろう。
「…やっと付いた」
万里先輩はそういって年季の入ったストーブを私たちの近くに運ぶ。
それを手伝いながら、私はあの一連の謎解きについて考えていた。
(…結局 何も分からなかったなぁ…)
早乙女エリカは、初めて顔を合わせた日から全く登校しなかった。
不登校ということは寮のどこかにいる、ということだけど、全くその形跡も無い。
「さ…………っむぅううい!!」
紗椰子先輩の悲痛な叫びが生徒会室に木霊する。
私もうんうん、と頷きながら必死に白い息を手に吐き掛け、暖を取ろうとする。
「本当よく降るね、雪。今日は2学期最後の日だっていうのに」
双葉先輩は忌々しげに窓の外を見やる。
一年に一度、あるかないかの凄まじい吹雪。
それがよりによって今日、クリスマスイブにおこるなんて。
この天気じゃサンタさんだって動けないだろう。
「…やっと付いた」
万里先輩はそういって年季の入ったストーブを私たちの近くに運ぶ。
それを手伝いながら、私はあの一連の謎解きについて考えていた。
(…結局 何も分からなかったなぁ…)
早乙女エリカは、初めて顔を合わせた日から全く登校しなかった。
不登校ということは寮のどこかにいる、ということだけど、全くその形跡も無い。