私立白百合女学園~少女たちの秘密の園~
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「それにしてもさぁ、今期の生徒会って人数少なかったよねぇ」

「そうねぇ。1、2年生一人ずつって、そんなに人気なかったのかしら」


寒かった部屋もだんだん暖かくなった頃、私たちはすっかり和みきっていた。


「そう言えば…双葉先輩と紗椰子先輩は今日で引退なんですか?」


白い湯気の立つ紅茶をふぅふぅと冷ましながら、私はふと気が付いた。


普通3年生は2学期には部活を引退するものだけど、今期は人数が少ないのでギリギリまで残っていてくれたのだ。



「そうね-。三学期からは受験とやらで忙しいし」

「そんなこと言って、双葉先輩もうほとんど推薦決まっているじゃないですか」

万里先輩がすかさず突っ込む。


白女には付属の大学がないから外部進学するか花嫁修行か(この辺がお嬢様学校らしい)、生徒たちの道は限られている。



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