私立白百合女学園～少女たちの秘密の園～

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｢…もう起きたの？｣

｢あ ごめん…起こしちゃった？｣



ベッドの中から、エリカの眠そうな顔が私を捉えた。



──昨日の夜、私はエリカの家に泊まった。


｢──え？部屋の準備が？｣

｢申し訳御座いません。普段、お客様などいらっしゃいませんので…｣

｢そうなの…それじゃ、今日は瑠衣さん、私のベッドで寝る？｣


エリカが無垢な表情で私を見つめた。

いきなり話を振られたので、私は食べていたケーキを落としそうになった。


｢私は何処でも構わないよ。何なら床でも寝るけど…｣

｢何言ってるの、お客様にそんなこと!…それじゃ今日は一緒に寝ましょ｣


この時のエリカはまるで子供だった。

(なんか、ずいぶん印象変わったなぁ…)


エリカのテンションの高さ…というか、今までとのギャップに若干戸惑いつつ、結局私はエリカの部屋にお泊まりした。