私立白百合女学園~少女たちの秘密の園~

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キーンコーン カーンコーン


「ふぅ-っ 終わったぁ」


美優ちゃんがくぅ-っ と伸びをする。


私もつられて欠伸を漏らした。

毎回世界史の授業は疲れる……というか眠い。



「千雪っ 早く食堂行こ!」

「あっ うん、待って-」



白女は全寮制なのでみんな学食をとる。


あぁ…久々にお母さんのご飯が食べたくなってきたかも。




「あっ あそこに居るの奈緒様と静架様じゃない!?」

「本当だ!近くに行きましょうよ!!」



後ろでクラスメイトがそんなことを言うので、私は反射的にばっと振り向く。


最近、この手の会話には敏感になってきている。



美優ちゃんや他のクラスメイトの手前、飛び出して奈緒様のもとへ向かう訳にもいかないので、遠巻きにそのお姿を拝見した。





「まぁ- 相変わらずカリスマ性が漂っていますこと」


美優ちゃんのそんな言葉も届かないくらい、夢中になって見つめた。



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