私立白百合女学園~少女たちの秘密の園~



「私は…あなたに本当に感謝してるのよ、瑠依さん。あの子の病気のことは知っているでしょう?エリカはああやって明るく振る舞っているけど、今まで何度か死にかけたことがあったし、余命も短いって言われてたわ。まだ若いのに…そんな、友達さえ作れなかったあの子が不憫で、せめて学校の近くに住まわせてあげたかった。でも私にできたのはそれくらいで…」


目の前の女性は、ハンカチで目もとを押さえた。


「あなたがエリカを支えてくれて、本当に感謝してる。あの子に愛を教えてくれて、本当にありがとうと言いたいわ。でも………」

「何、ですか…」

「…あなただって、本当は気付いているんでしょう。あの子は、日に日に弱っているのよ…。

元々、学校に通える体じゃなかった。少しでも細菌が体に入れば、直ぐに体調を崩してしまうわ。あの子の肺は、もう……」

「……そ、れは……」


私のせい…?

私が、エリカを学校に通わせたから…?


私は、エリカの体を追い詰めてたの…?



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