私立白百合女学園~少女たちの秘密の園~
…その日から、一体何日経っただろう。
私は今までより一層乾燥した毎日を送っていた。
教室の平和な喧騒を聞くのが嫌で、1日中生徒会室にとじ込もっては、何をするでもなく過ごしていた。
茉莉依とさえ会話をするのは稀で、脱け殻のような私を何かと気遣ってくれる優しさが逆に私を追い詰めた。
お願い、一人にして…。
そう願ったところで、一人になって考えることなど無いけれど。
もう決まったんだ。
私が決めた。
エリカは、アメリカに行き、いつ帰ってくるか分からない。
もしかしたら二度と会うことは無いかもしれない。
そう思うとどうしようもなく胸が痛い。
別れようと言ったのは私だけど。
エリカの為だと説得したのも私だけど。
今さら後悔する。
私は覚悟が出来ていなかった。
エリカのない私に、一体何が残るのだろう。
エリカの居ない生活がこんなにも味気ないなんて。
残された私は一人、どうすればいいのだろうか。
口先では簡単に別れなんて告げれる自分の愚かさを恨んだ。