私立白百合女学園~少女たちの秘密の園~
悶々と過ごす日々。
もう何が何だか分からないくらい私は荒れていて。
いつも私を気遣ってくれる茉莉依の存在にさえ苛立った。
「…お姉ちゃん、いい加減にして」
心配するような、それでいて冷たい茉莉依の言葉が私に向けられる。
「お姉ちゃん、いつまでそうやっていじけるつもりなの?自分だけが苦しいと思ってるわけ?」
「うるさい、違う…っ」
あまりの言い様に声を荒げた。
茉莉依のこんな顔、初めて見た…。
「大体、茉莉依に関係な──」
「関係あるから言ってるの!!」
「…っ」
初めて聞く茉莉依の怒鳴り声。
いつも私の後ろを付いて回った大人しい少女が、今真っ赤な顔で私を睨んでいる。
「私、エリカさんに会った。それで話したの。……お姉ちゃんと距離を置いて欲しいって」
「なっ……?!」
「見てられなかったんだもん…。お姉ちゃん、日に日にやつれていくの…気付いてないでしょ?」
「だからって…勝手なことしないでよ…っ!!」