私立白百合女学園~少女たちの秘密の園~
私は再び薔薇園に通うようになった。
奈緒先輩は自分のせいかもと心配してくれてたようで、何度め謝ってくれた。
今度は、『ちぃちゃん、ごめんね』 と。
私が通わなかった本当の理由には気付いていなかったけど、それでも嬉しかった。
顔を見ただけで有頂天になるなんて、恋とはなんて現金なものなんだろう。
私は、薔薇園での至福の時間を楽しんだ。
美優ちゃんは、私が急に元気になって、正直戸惑っているみたいだったけど、直ぐにいつもの調子に戻った。
それでも私と奈緒先輩のことを聞いてこないのは、何となく気が付いているからかな。
今はまだ勇気が無いけど……いつかは言えたら良いな。