私立白百合女学園~少女たちの秘密の園~
(何!?どういうこと!?)
私はすっかり混乱してしまっていて、状況が把握出来ない。
その間も、言い争いは続く。
「関係無いってどういうことよ!!あなた演劇部のトップでしょ?!」
「それとこれとは別だ!!そういうことを言ってるんじゃない!!」
尚も静架先輩は奈緒先輩につめよっている。
どうやら静架先輩が責めて、奈緒先輩が怒鳴り返してる、って感じ。
(どうしよう~!?止めに入った方が良いのかな?でも……)
私は情けないことに、始終ハラハラしているだけだった。
「それって何よ!?練習に参加しない理由は何!?」
「それはっ 静架がいるから──っ」
「私がいるから!?私の演技は下手すぎて相手にしたく無いっていうの!?」
まるで火山が噴火したような勢い。
奈緒先輩が地雷を踏んだのは部外者の私にだって分かる。