恋日和 〜キミに届かない恋でも〜
高校生かあ……。
なんだか、きらきらしてるイメージしかないなあ。
恋をしたり部活を楽しんだり放課後にお出かけしたり。
高校生活はすごく楽しそう。
「それにね! あの人っぽい横顔を見たの!それに友達と喜んでたから、もしかしたら同じ高校に行けるかもしれないっ」
「あの人って、図書館の?」
「うん!!」
嬉しそうに話す希子は微笑ましい。
希子の言う、図書館の〝彼〟と会えなくなってから、すごく悲しそうにしてたから。
いまこうして嬉しそうにしてるのを見てると、私まで嬉しくなってくる。
でもそんな希子を見ると、三吉くんを思い出しちゃって悲しくなる。
「……もしかしたら、三吉くんも受かってるかも」
「え? 三吉くん?」
「あ、うん……っ」
忘れようとしてるくせに、頭から離れなくて困るよ。