恋日和 〜キミに届かない恋でも〜
* * *
だれの言葉もちゃんと耳に入らない。
右から左へ、すべてどこかに流れてしまう。
泣いても泣いても、どんなに涙を流しても、涙は止まることなく頬を伝う。
悲しいのか、悔しいのか。
それすらもうわからないほど、感情がぐちゃぐちゃだ。
ただ、空っぽなベッドを見たくなくて、窓枠に腕を乗せてこの病室から見える景色に目を向ける。
発作で倒れた、莉子。
そんな莉子を待ってた、あたし。
空ばかり見てないで、下にも目を向けるべきだった。
そうしたら、気がついたかもしれないのに……。
そう思って、身を乗り出して桜の木の下を見てみる。
そこに莉子がいたなんて、知らなかった。
……悔しくて悔しくて、やるせない。
「おい!」
だれの言葉もちゃんと耳に入らない。
右から左へ、すべてどこかに流れてしまう。
泣いても泣いても、どんなに涙を流しても、涙は止まることなく頬を伝う。
悲しいのか、悔しいのか。
それすらもうわからないほど、感情がぐちゃぐちゃだ。
ただ、空っぽなベッドを見たくなくて、窓枠に腕を乗せてこの病室から見える景色に目を向ける。
発作で倒れた、莉子。
そんな莉子を待ってた、あたし。
空ばかり見てないで、下にも目を向けるべきだった。
そうしたら、気がついたかもしれないのに……。
そう思って、身を乗り出して桜の木の下を見てみる。
そこに莉子がいたなんて、知らなかった。
……悔しくて悔しくて、やるせない。
「おい!」