恋日和 〜キミに届かない恋でも〜



この高校はメイクとかに厳しくしてるわけじゃないみたいだから、グロスくらいは大丈夫らしいから。


あたしも少しくらいメイクしてみようかな……。



「それにしても希子と同じクラスでよかった」

「あたしも! 本当は実鈴もいてほしかったけど……」



芽依はあたしの机の横に立って、残念そうな顔をした。



「だよね。 実鈴、大丈夫かなあ」

「心配だね。 ちょっと見てくる?」

「うん。 そうしよ」



HRが始まるまでは、あと15分もあるから平気だよね。



そう思って教室を出て、芽依と一緒に隣のクラスを覗いてみる。



「あれ? 実鈴がいない」

「いるって。 ほらあそこ!」



芽依が指をさしたほうをよく見てみると、女の子に囲まれたなかに実鈴の姿があった。


< 151 / 309 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop