恋日和 〜キミに届かない恋でも〜
「心配する必要なかったね」
「うん、そうだね」
ちょっとショックなような気もする。
でも、実鈴は可愛いからすぐに周りに人が集まるのかなあ……。
教室のうしろのほうには春馬の姿もあったけど、春馬ももうできた友達と楽しそうに話している。
「希子、もどろっか」
「うん」
ふたりに負けないように、あたしもたくさん友達作らなきゃ!
そして楽しい高校生活にしたい。
教室に戻ると、さっきよりも登校してきた人が増えていた。
うう……なんかやっぱりドキドキするよ。
「そういえば、希子は部活どうするの?」
さっきみたいにあたしは自分の席に着いて、芽依はその隣に立ってそう聞いてきた。
部活かあ……。
中学のときは陸上部だったけど、高校はどうしようかなあ。