恋日和 〜キミに届かない恋でも〜
お昼前に帰りのSHRが終わって、放課後になると、みんなは一斉に帰りはじめた。
「じゃあ急いで行ってくる」
「うん、待ってるね!」
芽依は『ありがとう』と言ってから、すぐに教室から出て行った。
2限目にあった委員会決め。
なかなか決まらなかったクラス委員をくじで決めた結果、芽依になった。
芽依は、どの委員にもならなかったあたしを恨めしそうにしていた。
決めた日からなにか仕事を頼まれたみたいで、芽依は嫌そうにしていたけど。
男の子のクラス委員と一緒に職員室に向かった。
人も少しずつ減っていくなか、三吉くんだけはずっと席に着いたまま。
そしてついには、教室に残ったのは、あたしと彼のふたりだけになってしまった。