恋日和 〜キミに届かない恋でも〜
「ふたりとも、バスケのマネやるって決めてるの?」
「あ、私はそのつもりです!」
「あたしはまだ決めてません」
あたしがそう言うと、先輩はちょっとショックそうな顔をした。
な、なんか申し訳ないなあ……。
「水樹の言葉は気にしないで自分の入りたい部活に入れよ」
「あ、はい!」
「じゃあ水樹、1年生を端のほうで見学させて」
「了解です!」
3年生の先輩はそう言うと、今度は仮入部に来てる男の子たちのほうに行った。
「じゃあこっち来て」
水樹先輩に連れて行かれて、体育館脇に置かれていた長椅子に腰をかける。
1年生何人かを含めて、部活が始まった。
部員はコート周りを走ったり、アップをし始めた。
だけどなにをしてても、どうしても視界に三吉くんが入る。
ううん、無意識に視界に入れてしまってる。