恋日和 〜キミに届かない恋でも〜



体育館の開いたドアの外に見える遠くの空は、少しだけオレンジ色に染まっていた。



ただただ、練習を見ていただけだけど。
仮入部に来た男の子たちと先輩との紅白戦を見てるのはすごく楽しかった。



「希子ちゃん、どうだった?」



水樹先輩が席を外すと、湖都ちゃんがこそっとそう聞いてきた。



「バスケ部っていいなあって思った!」

「本当!?」

「うんっ。 湖都ちゃんもいるし……バスケ部のマネにしようかな」



そう言いながら、先輩たちと話している三吉くんに視線を移す。


さっき、湖都ちゃんが三吉くんが中学のときバスケ部だったんだよ、って教えてくれた。
だからあんなにバスケうまいんだ……。



ーーそれになんだか、すっごくキラキラして見えた。


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