恋日和 〜キミに届かない恋でも〜



キーンコーンーー。
チャイムが鳴って授業が終わった。

なんだかものすごく長く感じた。



「希子、おまえ本当にやる気あんのかよ?」



そんな腹立たしい言葉が聞こえて、眉間にしわを寄せながら、ぐるんとうしろを振り向く。


昨日も一昨日も、何回も春馬に同じことを聞かれてる気がする。



「ふはっ。 おまえ顔ひど」

「はあ!?」



振り向いて春馬と目が合うなり、春馬は吹き出して笑った。


む、むかつく!
顔がひどいのは生まれつき!!



「ほんっと、意地悪」

「だって、希子が変顔するから」

「してませんっ」



笑いが収まったと思えばすぐに、春馬はまた笑い出す。
あたしだって女の子なのに……! 最低!


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