恋日和 〜キミに届かない恋でも〜



だからもう、



「吹っ切れたよ」

「は?」

「もう、いいの!」

「……そんなもんだったのかよ」

「うん、いいんだって」



しつこいなあ、春馬も!
だけどそんな苛立ちは、すぐにどこかに消えた。


いまは、すがすがしい気分なのに。
そんな気分を壊したくない。



「そういえば、おまえ中間テストさ赤点4つくらいなかったっけ」



……ぎくり。



「ばかじゃねえの。 つうか、もうすぐで期末だけど」



知ってるって。
はあ、と小さくため息を吐く。



「もう嫌だ……」

「レベルあげて入ったんだから、ついて行けるように努力しろよ!」

「わかってる」

「わかってねえくせに」



もう!腹が立つ。
せっかくのすがすがしい気分も、春馬のせいで台無しだ。


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