恋日和 〜キミに届かない恋でも〜



今日は4人で遊ぶ予定だったけど、部活ならしかたないもんなあ……。



「あ、えっと、それでね……」

「うん?」

「自慢しようとか見せつけようとか、そんなんじゃないんだけどね……?」



なにかをためらって、その続きをなかなか話さない湖都ちゃん。
すこしだけうつむいているから、どんな表情をしているのか、わからない。



「私、この間……告白したんだ」

「そ、そうなの?」

「うん。 それで、オーケーしてもらえたの」



友達の恋が実ったことに、素直に口から『おめでとう!』という言葉が出た。


それに、嫌いになるとか、そんなのありえない。
だって、応援していた友達のうれしい出来事だから、そんなこと思うはずもない。


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