恋日和 〜キミに届かない恋でも〜
* * *





夏休みまで、あと1週間。
そして、莉子の月命日まではあと5日。

どんどん、近づいている。



「あつーい!!」



あたしの席の横に立って、芽依が大声でそう叫んだ。


夏のいまは、気温もぐんぐん上がって、本当に暑くなった。



だけどあたしのクラスのエアコンは、動かないまま壊れてしまった。



窓全開で、風は吹くものの、どこか生ぬるくて気持ち悪い。
クラスメイトはみんな、下敷きとかを使って暑さをしのごうとしていた。



今日の夕方には業者さんが来るらしいけど。
太陽がまうえにちょうどくる、お昼どきがいちばん暑い。



「わ、水遊びしてるよ」



芽依は今度はあたしの机のまえに立って、開いた窓の窓枠に腕を乗せて、下を見ている。


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