恋日和 〜キミに届かない恋でも〜
「俺も、戻りたかったし。 話せてよかった」
「う、うんっ」
相変わらず、目は合わせられないまま。
だけどゆっくりでもいいから、まえみたいにもどれたらいいな……。
「ちゃんと……またいつか、言えたらいいのにな」
三吉くんに聞こえないくらいの小さな小さな声で、そうつぶやいた。
そして少し経つと、電車がゆっくりと止まった。
そしてホームに降りると、待ちくたびれた様子の3人が駆け寄ってきた。
「おっせーな」
「春馬が勝手にさきに行ったんでしょ!?」