恋日和 〜キミに届かない恋でも〜
なんて、莉子はここにいないんだから。
すべて都合よく考えられちゃうよ。
莉子が早くにどこかにいってしまって、すごく寂しいです。会いたいよ、莉子。
小さいころからいつも隣にいた存在。
莉子がいなくなってからの毎日はとてつもなく寂しくて、嫌だった。
でもどこかで生きてるんじゃないのかなって、思ってて。
あんまり信じられていなかった。
だけど莉子は、いまここで眠ってる。
伝えたいことはたくさんあるけど、あたしのそばにいつもいてくれてるなら、知ってるよね。
手紙の2枚目の文。
あれが本当なら、きっとそうだ。
大好きだよ、莉子。またどこかで会おうね。 またね。
ゆっくりと目を開くと、まぶたの裏に溜まっていた涙が、一気に溢れ出た。
そんなあたしを見た芽依は、うしろから優しく頭を撫でてくれた。