恋日和 〜キミに届かない恋でも〜
告白って、こんなにも胸がドキドキするんだね。
断られるって覚悟はしているけれど、それでもはっきり断られちゃうのは、なんだか怖いや。
乾いたはずの目にも、またじわっと涙が浮かんでくる。
だけど、それを必死に堪えた。
「……うん、俺も希子のことが好き」
てっきり、『ごめん』という言葉を予想していた。
だからあまりにも予想外で、流れそうだった涙も乾いてしまった。
「……え?」
「好きです」
顔を上げた三吉くんの、真剣な眼差し。
それにちょっと、ドキッとした。
あたしと三吉くん以外の周りのみんなは、驚いたように口を開けて立ち尽くしている。
ようやく三吉くんの言葉が理解できて、あたしは『ありがとう』と笑顔で返した。