恋日和 〜キミに届かない恋でも〜
「私……がんばる!」
「おうっ」
さっきまであんなに泣いてたくせに。
もう少しがんばってみようかなって、思えた。
冷え切った体も心も、温かいココアと温かい三吉くんのおかげであったまる。
「あの……!」
「ん? どうした?」
「また、会ってもいいかな!?」
ドキドキして三吉くんとはうまく目が合わせられない。
こんなこと言ったら、引かれるかもしれない。
いつもならそう思って言わない。
だけど、いまはいつもとは違う自分。
希子なら、自分の気持ちを相手に素直に伝えるはずだよね?
「いいよ。 それかさ、放課後とか一緒に勉強する?」
「えっ、いいの!?」
「うん。 じゃあ、駅前の図書館とかはどう?」