恋日和 〜キミに届かない恋でも〜
喜ばないわけ、ない。
嬉しくて……それに幸せで。
寒いのに、心がほっこりしてる。
「そうだ、チョコいま食おうかな」
「っえ!」
三吉くんはガサゴソとバッグのなかから、私があげたチョコを出した。
目のまえで食べられるのは緊張するな……。
美味しいって思ってくれるといいけどなあ。
「ん。 うまい」
チョコマフィンにかぶりついた三吉くんは、温かく笑いながらそう言ってくれた。
「本当?」
「うん。 ありがとう」
「ううんっ」
ものすごく嬉しい。
お世辞だとしても、喜んで笑ってくれたからホッとしてる。
私、いますごく幸せだ。
だからこそ、少しだけ怖い。
幸せが続くだなんて、ありえないから。