恋日和 〜キミに届かない恋でも〜
「希子、勉強してねーじゃん」
そんなことをしていると、聞き慣れた声がうしろから聞こえて、振り返る。
「春馬!」
春馬を含めた4人のクラスメイトの男の子は、あたしたちが座るテーブルの通路を挟んだ隣に座った。
そう言えば、春馬たちもファミレスで勉強するとかって言ってたっけ……。
「食って話してるだけじゃん」
「これから勉強するの! ね!」
春馬に言葉を返して、ふたりに同意を求めに行くけれど、実鈴も芽依も微妙にうなずいただけだった。
これは……最初からやる気なかったやつだなあ。
「ふたりとも! 話すのも食べるのもやめて、勉強するよっ」
「はいはい。 実鈴も、ほら勉強しよう」
「うん、わかった!」