奇跡の歌姫【下】
これは私の持論だから、押し付けることはできないけど。
それでも、私はこれをけいちゃんに持ってもらいたかった。
「…やっぱり大人になったねぇ、愛歌ちゃん。
和樹が見たら喜ぶよ。じゃあこれは貰うね、ありがとう。」
色は青だから、男の人が持ってていてもおかしくないはず。
「あの、けーちゃん。これからよろしくお願いします!」
「こちらこそ、愛歌ちゃん。絶対、失敗はさせないから。」
その後、少しそこで話した後、けーちゃんが今日はもう用事はないということで家に呼んだ。
今日はお父さんもお母さんも帰ってきていたりで、久しぶりの明るい夕食だった。