奇跡の歌姫【下】
「愛歌、貴方に提案があるんだけれど。」
「何ですか?」
「芸能科のある学校に転校しない?今日の話を聞くと、貴女、もう一般人には戻れないわよ?予選会とはいえ、貴方の歌を聞いた人は多いのよ?」
そうか、そこは考えてなかった。
「今通っている学校じゃあ、対応しきれなくなる。
この際、もういっそ、今すぐ転校しなさい。
そこなら貴方の言うアメリカデビューでも、出席日数を稼げるし、高校は卒業できる。ね?」