腹黒い私の策略




「ヒカリちゃん、久しぶり。


でも元気そうなのは知ってるよ。


いつも学食で楽しそうな声が聴こえて来るしね」



横にいるアツシが眉間にうっすら皺を寄せて、『だから、止めとけって』と目で言う。



アツシはバカで空気を読まないが、決して鈍い訳ではない。


むしろ聡い。多分、私と同じくらい。




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