腹黒い私の策略
「いいよ〜『ヒカリちゃん』で。同い年の人は皆呼び捨てするから、ちょっと新鮮味があって良いかも」
最寄り駅からキャンパスまでそんなに距離はないから、気が付いたら門をくぐっていた。
他愛もない話をしながら、柄にもなく名前を呼ばれるたびにこっそり照れている自分が、なんかおかしい。
アヤや、ミナミの姿が見えたので、マサヒロとは別れていつものグループに交ざる。
ミナミは少しだけ眉をひそめていたが、それとは対照的にアヤはニヤニヤしてる。