腹黒い私の策略




「前にも言ったよな、マサヒロだけはやめろって」


「うん、言ったね。

だから?」


「だから…お前が辛くなるんだって、絶対。

だってマサヒロは…」


「アツシ、黙りな」



聞き役にまわっていたミナミがアツシをとめる。



アツシも今言いそうになった言葉を飲み込む。



「わりぃ…

ちょっと店番戻るわ」



アツシは水を一口飲んで、席を立った。




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