レイアップ
君も知っての通り、バスケは通常、十五人で一つのチームを組み、その中の五人がスタメンとして出場する。
ということは、シックスマンは六番目、つまりただの補欠じゃないか。と、思われては、おれとしては、めちゃめちゃ心外だ。
確かにおれはシックスマン(補欠)だったけど、おれと、他の奴らとの実力をくらべたら、控え目にいっても、マイケルジョーダンと、名もない日本人選手くらいの差があった。
もちろんおれがジョーダンのほう。
だが、天才というのはいつの時代もなかなか認められないもので、その上おれは、自分より実力の無い奴を「先輩」などとは、どうしても呼べない性格だった。
だから、「先輩」や監督を務める教師からもことごとく嫌われ、おれはチームの中で完全に孤立していた。
だが、いくら周りの奴から嫌われようとも、おれの出番は確実に回ってきた。
それは、前半が終わり、第3Q(クォーター)の終わり頃、早ければスタートからだ。
それは、チームが明らかな負けムードの時にやってくる。
情けない「先輩」たち。
ということは、シックスマンは六番目、つまりただの補欠じゃないか。と、思われては、おれとしては、めちゃめちゃ心外だ。
確かにおれはシックスマン(補欠)だったけど、おれと、他の奴らとの実力をくらべたら、控え目にいっても、マイケルジョーダンと、名もない日本人選手くらいの差があった。
もちろんおれがジョーダンのほう。
だが、天才というのはいつの時代もなかなか認められないもので、その上おれは、自分より実力の無い奴を「先輩」などとは、どうしても呼べない性格だった。
だから、「先輩」や監督を務める教師からもことごとく嫌われ、おれはチームの中で完全に孤立していた。
だが、いくら周りの奴から嫌われようとも、おれの出番は確実に回ってきた。
それは、前半が終わり、第3Q(クォーター)の終わり頃、早ければスタートからだ。
それは、チームが明らかな負けムードの時にやってくる。
情けない「先輩」たち。