不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「心配?」
「……藤野。アイツはお前に気があるだろ? それに、笹岡なんかよりもよっぽど頭がキレるからな。たまにすごい角度から俺に対して攻め込んでくる」
たしかに藤野くんは行いもスマートで、頭は良さそうだ。
『笹岡なんかよりもよっぽど』と比較された笹岡さんに少々同情した。
風見さんの中で、笹岡さんの評価はいろいろあって下がったのかもしれない。
対照的に藤野くんのことは、きっと仕事では頼りにしているのだと思う。
頭がキレる、などと口にするのは、褒めている証拠だから。
そんなことをボーっと考えていると、再び風見さんが私を腕の中に閉じ込めた。
「まだ寒いですか?」
「ああ。寒い。今日は泊まるから、ベッドで温め合うか」
そんな甘いひとことで、私を耳まで真っ赤にさせることができるのはこの世にひとりだけ。
年中不機嫌な彼氏の、風見さんだけだ。
こうして抱きしめられると安心する。
私には、永久不変のぬくもりに感じた。
「……藤野。アイツはお前に気があるだろ? それに、笹岡なんかよりもよっぽど頭がキレるからな。たまにすごい角度から俺に対して攻め込んでくる」
たしかに藤野くんは行いもスマートで、頭は良さそうだ。
『笹岡なんかよりもよっぽど』と比較された笹岡さんに少々同情した。
風見さんの中で、笹岡さんの評価はいろいろあって下がったのかもしれない。
対照的に藤野くんのことは、きっと仕事では頼りにしているのだと思う。
頭がキレる、などと口にするのは、褒めている証拠だから。
そんなことをボーっと考えていると、再び風見さんが私を腕の中に閉じ込めた。
「まだ寒いですか?」
「ああ。寒い。今日は泊まるから、ベッドで温め合うか」
そんな甘いひとことで、私を耳まで真っ赤にさせることができるのはこの世にひとりだけ。
年中不機嫌な彼氏の、風見さんだけだ。
こうして抱きしめられると安心する。
私には、永久不変のぬくもりに感じた。