不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「あの時……風見さん、やさしかったですね」
「放っておけなかっただけだろ」
「そんなこと言って。私のこと、好きだったからですよね~?」
「アホか。おめでたい発想だな、お前の頭は」
風見さんは天の邪鬼だ。
こうして憎まれ口のようなことを言っていても、照れくさくて本心を隠してるだけだと知っている。
ポジティブな私の頭は、だんだんそんなふうに変換できるようになってきた。
……いや、本当におめでたいのかもしれないけれど。
こんなやり取りも、自宅に呼ばれたりするのも、私だけの特権だと思っている。
職場ではいつもカミナリを落としているけれど。
そしてこの人は陰では女性にモテるけれど。
私を本気で傷つけるようなことはしない。
本当はやさしくて、誠実な人だ。
「放っておけなかっただけだろ」
「そんなこと言って。私のこと、好きだったからですよね~?」
「アホか。おめでたい発想だな、お前の頭は」
風見さんは天の邪鬼だ。
こうして憎まれ口のようなことを言っていても、照れくさくて本心を隠してるだけだと知っている。
ポジティブな私の頭は、だんだんそんなふうに変換できるようになってきた。
……いや、本当におめでたいのかもしれないけれど。
こんなやり取りも、自宅に呼ばれたりするのも、私だけの特権だと思っている。
職場ではいつもカミナリを落としているけれど。
そしてこの人は陰では女性にモテるけれど。
私を本気で傷つけるようなことはしない。
本当はやさしくて、誠実な人だ。