不機嫌な彼のカミナリ注意報2
***
「風見さん、J&Uの仲里さんって方がロビーに来られてるそうです」
会社では毎日ドタバタと忙しさが続いている。
そんなとある平日の昼下がり、風見さんの表情が一気にしかめっ面に変わった瞬間があった。
それは、電話中だった風見さんに代わり、藤野くんが1F受付からの伝言を伝えたことに起因している。
「……俺に?」
「はい。受付から今、そう内線が来ましたけど」
唇を真横に引き結び、眉間にはくっきりとした縦皺が寄っていた。
隠そうとしないのはいつものことだけれど、最高に不機嫌になった風見さんに誰も目を合わそうとしないから、私は逆に笑ってしまいそうになる。
はぁ、と少しイラついた溜め息を漏らしながら、風見さんはいくつかファイルを手にして足早にオフィスを出て行ってしまった。
「風見さん、J&Uの仲里さんって方がロビーに来られてるそうです」
会社では毎日ドタバタと忙しさが続いている。
そんなとある平日の昼下がり、風見さんの表情が一気にしかめっ面に変わった瞬間があった。
それは、電話中だった風見さんに代わり、藤野くんが1F受付からの伝言を伝えたことに起因している。
「……俺に?」
「はい。受付から今、そう内線が来ましたけど」
唇を真横に引き結び、眉間にはくっきりとした縦皺が寄っていた。
隠そうとしないのはいつものことだけれど、最高に不機嫌になった風見さんに誰も目を合わそうとしないから、私は逆に笑ってしまいそうになる。
はぁ、と少しイラついた溜め息を漏らしながら、風見さんはいくつかファイルを手にして足早にオフィスを出て行ってしまった。